AGA基礎知識
AGA(男性型脱毛症)は、放っておくと進行してしまう脱毛症です。
今では様々な治療法がありますが、その中心となるのが「内服薬」です。
この記事では、フィナステリド・ミノキシジルという代表的な治療薬と、フィナステリドとデュタステリド(ザガーロ)の比較についても詳しく解説します。
【フィナステリド】抜け毛を抑える「守り」の薬
フィナステリドは、男性ホルモンの一種「テストステロン」が変化してできるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える薬です。
DHTは脱毛の主な原因とされており、その働きをブロックすることで抜け毛の進行を抑えます。
■ 効果
- ヘアサイクルの正常化
- 抜け毛の抑制
- 髪が細くなる進行を遅らせる
■ 副作用(稀)
- 性欲減退
- 勃起不全
- 肝機能障害
※女性は使用できません。特に妊婦は触れることも避ける必要があります。
【デュタステリド(ザガーロ)との比較】
フィナステリドと同様の効果を持つデュタステリド(ザガーロ)という薬もあります。以下に比較表をまとめました。
項目 | フィナステリド | デュタステリド(ザガーロ) |
---|---|---|
主な作用 | 5αリダクターゼⅡ型を阻害 | 5αリダクターゼⅠ型・Ⅱ型を両方阻害 |
効果 | 標準 | フィナステリドの約1.6倍 |
副作用 | 軽微(0.7〜1.1%) | やや高め(3〜4%) |
価格 | 約8,000円(ジェネリック約4,000円) | 約10,000円(ジェネリックなし) |
献血制限 | 1ヶ月 | 6ヶ月 |
【ミノキシジル】発毛を促す「攻め」の薬
ミノキシジルは元々高血圧治療薬として開発され、副作用で毛が生えることがわかり、AGA治療薬として使用されるようになりました。
毛細血管を拡張し、毛根に栄養を届けて発毛を促進します。
■ 効果
- 発毛の促進
- 髪のボリューム改善
- 毛乳頭細胞の活性化
■ 副作用(特に内服)
- むくみ
- 動悸・めまい
- 初期脱毛(一時的)
※外用薬(塗布タイプ)は副作用が少なく、初心者におすすめです。
※ミノキシジルは女性でも使用可能な成分です。
【結論】併用が最も効果的
フィナステリドやデュタステリドで抜け毛を防ぎ、ミノキシジルで発毛を促すという、Wアプローチが効果的です。
まずは6ヶ月を目安に継続し、効果の出方を確認しながら治療を続けることが大切です。
【おまけ】ネットで安く始める方法も
今はオンライン診療や個人輸入などを使えば、月々数千円からAGA治療を始められる時代です。
ただし安全性や品質のチェックは重要なので、医師の指導のもとで始めることをおすすめします。